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【連載】ITIL4とDevOps(第1回)

2019年2月に、「ITIL 4 ファンデーション」書籍がリリースされました。これは、ITIL(R) の最新バージョンである「ITIL 4」の基礎的な内容をまとめた1冊目の書籍です。

また、このリリースに先駆けて、2018年末にはITIL 4の資格体系が発表されました。

※ITIL 4の資格体系については以下の記事をご参照ください。

 https://www.quintgroup.com/ja-jp/insights/itil4cert_scheme/

本連載では、ITIL 4とDevOpsの関係について(DevOpsはどのようにITIL(R) に取り込まれていくか)を紹介していきます。

デジタルトランスフォーメーションの背景

ITIL 4は、これまでのITILから何がバージョンアップしたのでしょうか。

その中の一つが、デジタルトランスフォーメーション(DX)時代へ対応するための世界の最新のプラクティスの採用です。ビッグデータ、クラウド、IoT、ロボティクス等、デジタル化が加速し、ビジネスとITが融合していく時代に突入しました。それに伴い、ITの位置づけが「ビジネスを支えるIT」から、「ビジネスを牽引するIT」もしくは「ビジネスそのもの」へと変わってきています。

アジャイル開発

このような背景から、これまで以上に迅速なサービスやプロダクトの設計、開発、提供と継続的な改善による他社差別化が求められるようになってきました。迅速な開発としてまず再注目されたのがアジャイル開発です。

アジャイル(Agile)とは「素早い」「迅速な」という意味です。アジャイル開発とは、ソフトウェア開発やシステム開発におけるプロジェクト開発手法のひとつです。小単位で開発とテストを繰り返して進めていくのが特徴で、従来の大きな工程単位で進めていくウォーターフォール・モデルと対比されます。

最近では「アジャイル」という一般的な言葉として、その考え方や振舞を指すようになってきています。

DevOps

アジャイル開発から発展したとも言われるDevOpsですが、その言葉の始まりは、2009年のVelocity conferenceにおけるFlickerの “10 deploys per day” というプレゼンテーションです。

その名の通り、Development(開発)とOperations(運用)の話です。DevとOpsがお互いを尊敬して協働するカルチャ(文化)を醸成し、そのカルチャを実現し継続するための自動化ツールを活用していこう!そうすれば、毎日どんどん、利用者(=ビジネス)にとって有益な機能追加やバージョンアップを本番環境に展開(デプロイ)していける、という考え方です。

デジタルトランスフォーメーションの背景と共に、このDevOpsの考え方は少しずつ共感を得、実践の輪が広がっていきました。様々な事例を元に考え方や手法やツールがまとめられ、確立してきました。

ITIL 4では、このDevOpsのグローバルな知見が取り込まれていきます。現在まだリリースされていませんが、”ITIL(R) Specialist – High Velocity IT” の資格とこの資格のベースとなるITIL(R) コア書籍は、DevOpsとアジャイルを中心的に取り扱うだろうと想定されます。

最後に

本連載では、DevOpsそのものの話をするというよりは、従来のITILを知っている方に、ITSMの考え方にDevOpsがどのように関わってくるか、DevOpsが入ってくると何が変わるのかをご紹介していきたいと考えています。

Tags
DevOps, ITIL4